超高温用炭素発熱体の長寿命化コーティング
大気放電によるタンタル被膜
新開発した技術は、金属タンタルを陽極として大気中で放電を発生させ、陰極である炭素基材表面にイオン化したタンタルを打ち込む事により 必要な部位にタンタルとタンタルカーバイドからなるナノレベルの薄膜を形成するコーティング技術です。特徴
1
2000℃を超える高温中での
残留酸素やガス成分による損耗を抑制できる
2
炭素基材とタンタルイオンが直接反応して
形成される薄膜のため密着性に優れる
3
タンタルの歩留まりが高く
従来のTaCコーティングに比べて安価な処理
4
通電時の電気抵抗値は未コート品と同等
5
必要な部分にのみコーティング施工が可能
6
複雑形状や内径孔内面にはコーティング施工が困難
未コート品と比較し、3倍の寿命向上を実現!
炭素発熱体の2300℃加熱-保持-冷却の繰返し試験
・真空炉中Arガス500㎩雰囲気
・真空炉中Arガス500㎩雰囲気
高い保護被膜性能
小試験片の2500℃加熱試験トンネル炉中Ar+N2ガス置換雰囲気での加熱-保持-冷却
試験前重量(g) | 試験後重量(g) | 損耗量(g) | |
---|---|---|---|
コートサンプルA | 44.3 | 44.3 | 0 |
コートサンプルB | 44.7 | 44.7 | 0 |
コートサンプルC | 46.0 | 46.0 | 0 |
未コートサンプル | 不明 | 消失 | - |
用途
・炭素繊維、セラミックス、超鋼粉末等の高温焼成炉用カーボンヒーター
・超高温炉のカーボン製炉内構築部材
・その他カーボン製部材の保護被膜 など
・超高温炉のカーボン製炉内構築部材
・その他カーボン製部材の保護被膜 など
トンネル炉用カーボンヒーター
左:コーティング部 右:コーティングなし